橋桁落下事故発生
【お詫び】 新名神高速道路の工事現場における橋桁落下事故について(4月28日)
4月22日午後4時30分ごろ、建設中の新名神高速道路(高槻~神戸)の建設現場で、有馬川橋(仮称)の架設作業中に長さ124メートル、重さ1350トンの橋桁が国道176号上に落下。
橋桁が落下し、作業員2人が死亡、8人が重軽傷を負った。引用元:日本経済新聞(5/19)
事故説明資料(4月22日)
仮設備の設置状況(4月23日)
事故現場の写真
三井住友建設と横河ブリッジが請負
設計NEWS 有馬川橋(三井住友建設)
橋桁を固定中に落下

東京新聞:神戸・新名神で橋桁落下2人死亡 国道上空で工事中:社会(TOKYO Web) via kwout
横河ブリッジによると、橋は複数の橋桁で構成され、落下した部分の現場では大型クレーンの設置が難しいため、片方の橋脚に橋桁を置いて次の橋脚に向けて押し出す工法を採っていた。引用元:東京新聞(4/23)
事故当時は「ジャッキ」で下から支えていた。引用元:新名神 有馬川橋の橋桁が落橋 | 道路構造物ジャーナルNET
西日本高速の担当者は「橋桁がジャッキから滑り落ちたのか、ジャッキが壊れたのかは分からない」と述べた。引用元:東京新聞(4/23)
事故前にずれている事は分かっていた
作業員の間では土台の強度不足を不安視する声が上がっていた。引用元:毎日新聞(4/29)
「橋桁の西側を支えていた土台が、事故前に約18センチずれていた」と工事関係者が証言。 引用元:毎日新聞(4/27)
地盤沈下などの影響で土台のずれが生じ、橋桁がバランスを崩した可能性がある。 引用元:毎日新聞(4/27)
現場で作業していた男性は「橋の下の足場を解体する作業中に『バチン』という音がして、一瞬で崩れ出した」と話した。引用元:東京新聞(4/23)
工期を遅らせられない
工事が大幅に遅れていたため、「今さら組み直せない」としてそのままにされた。引用元:毎日新聞(4/29)
土台のずれなどが判明後、現場で関係者が対応を協議したが、作業を継続。 引用元:毎日新聞(4/27)
土台がずれているとの情報もあったが、多くの作業員は橋桁に乗ったまま作業をしていた。引用元:毎日新聞(4/29)
現場の対応に問題がなかったか、兵庫県警が捜査を進めている。引用元:毎日新聞(4/27)
人手不足
業界関係者は背景として「人手不足が慢性化している」と指摘。引用元:日本経済新聞(5/19)
とび職人らも残業続きだった。引用元:毎日新聞(4/29)
工事は三井住友建設と横河ブリッジが元請けとなって実施。引用元:東京新聞(4/23)
死亡した二人は現場の施工を担当した横河ブリッジの下請け作業員とみられる。引用元:東京新聞(4/23)
横河ブリッジHDの藤井社長は人手不足が事故の原因との見方を否定。引用元:日本経済新聞(5/19)
実際の作業に下請け会社を使う構造は他の建設現場と同じで、管理が行き届いていなかった可能性は残る。引用元:日本経済新聞(5/19)
176号線は通行止め
国道176号を通行止めとなり、う回する必要があります。
5月13日の発表によると、復旧するまで約2カ月かかる見込み。
新名神高速道路の橋桁落下事故に伴う国道176号の通行止めについて(5月13日 NEXCO西日本)
一部高速区間無料措置
176号線をう回するために高速を使う場合は通行料を無料とする措置が取られました。
一般国道176号をう回して高速道路をご利用される車両の通行料金を無料とします。(4月26日)
無料措置となる走行例(4月23日)
復旧工事開始
新名神高速道路の工事現場事故による国道176号の通行止め解除に向けた工事の開始について(5月13日)
今後の対応
NEXCO西日本は新名神高速道路の全ての工事を中止し、事故対策本部を立ち上げ、全ての工事ついて一斉安全点検を実施すると発表。
4/22「技術検討委員会」を設置
「新名神高速道路 有馬川橋橋桁落下事故に関する技術検討委員会」の設置について
技術検討委員会の初会合が28日、大阪市内であり、崩落した橋桁西側のジャッキと土台、落下直前の作業内容などを確認することを申し合わせた。計4回程度の会合を予定しており、事故原因や再発防止策、今後の工事への対応方針などを示す。引用元:毎日新聞(4/29)